ビードストッパーの役目とは?最適な取り付け位置は?
- ビードストッパー/リムロックとはなにか
- ビードストッパーの素材
- メタル
- ナイロン
- 空気圧を落とすなら必須
- 副産物的効果
- リムのどこに付ける?
- ビードストッパーの配置パターン1
- ビードストッパーの配置パターン2
- 結論どっちでも良いということに
- 極低圧で走るなら・・・リヤのビードストッパーは2つ装着しましょう
- ビードストッパーを2つ付ける場合の配置パターン
- オススメしない配置パターン
- まとめ
ビードストッパーの扱いに悩む人類の皆様こんにちは。
ビードストッパー神の寺尾です。
今日はビードストッパー。またの名をリムロックと呼ぶパーツの扱い方のお話です。
ビードストッパー/リムロックとはなにか
販売価格(税込)¥1,129 ~ ¥1,881 5%OFF 低圧走行時にタイヤとリムのズレを防止。錆びに強いステンレスボルトを使用。オフロード走行の必需品。リムロック
まず、ビードストッパー/リムロックというのは簡単に言うと、
空気を抜いてもパンクにくくするパーツです。
理屈としては、タイヤの中にビードストッパーを仕込み、内側からタイヤのビード部をリムに押さえつけるというもの。
これにより、空気圧を落としても(タイヤ内の内圧が下がっても)タイヤとチューブ・ホイールの3点がズレにくくなります。
そのため、名前がビードストッパー、もしくはリムロックと呼ばれています。
(なんだったらビードロックでもリムストッパーでも良いかもしれませんね??)
ビードストッパーの素材
メタル
販売価格(税込)¥1,129 ~ ¥1,881 5%OFF 低圧走行時にタイヤとリムのズレを防止。錆びに強いステンレスボルトを使用。オフロード走行の必需品。リムロック
一番主流のタイプです。
アルミとゴムを結合させた仕様となっています。ボルト部分はスチール・もしくはステンレスですね。
走行中に破損する心配はほぼありません。ただ、長期使用だとアルミとゴムが剥離してしまうので
定期的な交換が必要です。
ナイロン
販売価格(税込)¥3,553 このライトロックは従来のリムロックと比較して約50gも軽量なためにサスペンションの作動を左右するバネ下重量が軽減できる。ライトロック リムロック
ここ10年程で普及した軽量タイプ。
ホイールというバネ下の回転物の軽量化になるので、
手に取った軽さ以上の効果があります。
こちらはモーションプロのライトリムロックという商品で、
模倣品も出ていますが、破損報告が多いのでモーションプロ製一択と言って良いでしょう。
空気圧を落とすなら必須
では、逆にビードストッパーが無い状態で空気圧を落とし、
チューブがズレたりするとどうなるのか?→バルブが千切れます。パンクです。
当店に持ち込まれるパンク修理の原因の半分はコレが理由です。
オフロードを走る際に、ビードストッパー無しで空気圧を落としてしまうと、かえってトラブルになるということですね。
具体的にな数値としては、1.0kpaを下回らないようにしましょう。
例外的に、セロー250のようにリヤホイールがチューブレスのバイクであればビードストッパーは不要です。
0.5kpaや0.3kpaくらいの極低圧でも問題ありません。
副産物的効果
上記のように、ビードストッパーはパンクを防止するのが目的ですが、
仮に、もしパンクしてしまったとしても、タイヤを内側から支えてくれるので
なんとか自走出来る可能性が高まります。
リムのどこに付ける?
ビードストッパーを取り付ける際、どこに取り付けたら良いのかわからないというご質問をよく頂きます。
WR250Rやモトクロッサーはビードストッパーの穴が2つ空いているので、
バルブの隣に取り付けるのか?対角位置に取り付けるのか?という疑問です。
先に答えから言いますと「どっちでも良い」というのが答えです。
効果を優先するか、バランスを優先するかという問題です。
ビードストッパーの配置パターン1
まず、一つ目のパターンがバルブの横にセットする形。
これは、バルブのズレを防ぐというビードストッパーの役目を活かす配置です。
バルブに近いほうが効果は発揮出来るんですよ。タイヤ交換の邪魔にもなりにくいですしね。
欠点は重量バランスが悪いこと。バルブにビードストッパーと、重い金属部品が集中してしまうのが理由です。
ビードストッパーの配置パターン2
2つ目のパターンは、バルブの対角線上にセットする形。
これのメリットは言うまでもなくバランスが良いことです。
そうは言ってもバルブよりビードストッパーの方が断然重いので、
バランスと言ってもそれ程バランスが良いわけではありません。
どうせ泥が僅かでも付着すればバランスは崩れます(^^;)
結論どっちでも良いということに
そんなわけで、メーカーが純正でビードストッパーを装着している場合でも
位置はバルブの隣だったり、バルブの対角だったりまちまちです。
ただし、フロントホイールの場合、
駆動輪では無いのでそもそもあんまり空気を抜かない上にバルブのズレも起こりにくいと思います。
故にビードストッパーは対角にセットする傾向が多いですね。
極低圧で走るなら・・・リヤのビードストッパーは2つ装着しましょう
パンクを防止するためのビードストッパーですが、
1つで対応出来る空気圧はおおよそ0.7-0.6kpa程度です。
これ以下の空気圧で走るエンデューロなどでは、ビードストッパーを複数個装着するケースも珍しくありません。
ビードストッパーを2つ付ける場合の配置パターン
ビードストッパーを2つセットする場合は、上の画像のような配置になります。
一つはバルブの隣。もう一つはその対角。3点を繋いだ時に尖った三角形になる配置ですね。
オススメしない配置パターン
ここでバランス重視でベンツ型に配置する例も見受けられますが、
これだと効果が中途半端になるのでオススメしません。
まとめ
と、いうわけでビードストッパーの配置のお話でした。
オフロード走行で空気圧を落として走る場合には必須のパーツなので、
是非押さえておいて頂きたいポイントです。
くれぐれも、ビードストッパーの無いライダーに空気圧を抜くようなアドバイスはしてはいけません。
バルブもげによるパンクはチューブ交換以外に修理が出来ないため、山中で動けなくなってしまうと大変なことになってしまいます。